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あひるの子はみにくい

あひるの子はみにくい 2話

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 空からニンゲンが降ってきた。

 といっても、降ってきたところを見たわけじゃない。
 ハパリ―パがいつものように花壇の近くで休憩していると、背後でドサ、と大きな音がして、振り返るとニンゲンが倒れていたのだ。
 
 「ニンゲンが空から降ってきた!」
 僕が大声で叫ぶと、ぞろぞろとプクリポたちが集まってきた。
 まるで見ていたかのように周りに説明をした。

 「空に何かが浮かんでるなあと思ったらね、どんどん大きくなっていってさ。これは何かが落ちてきてるんだ、と思ってみてたんだ-」
 とりたてて立派なことをしたわけではないが、皆が自分の話を聞き、英雄を見るような目で見てくれるのは気持ちが良かった。

 「大変だ、ニンゲンが空から降ってきたよー!」
 調子に乗った僕は、メギストリス中を駆け回った。
 すぐに信じて駆け出す者もいれば、そんなばかなこと、といって取り合わない者もいた。

 「大変だよ、空から-」
 ハパリーパは、武器と防具の店の扉を開け、防具屋を営むプルリィの元へと駆け寄った。
 「ニンゲンが降ってきたんでしょ?聞こえたよ」
 正直、僕はプルリィが苦手だった。常に笑顔でいるようだが、実は決して笑っていない気がする。
 「プルリィも見にいこうよ。」
 プルリィは少し思案した後、そうだね、といってカウンターの中から出てきた。

 プルリィの営む防具屋は、ここ最近いつだって閑古鳥が鳴いている。
 メギストリスにも旅人バザーとやらができてからというもの、武器や防具を店から買う者はほとんどいなくなった。
 生活、していけるのかな-。

 そんなことを考えている内に、プルリィははるか前の方を歩いていた。
 どうやら花壇の方に向かったらしい。
 
 やっぱり何を考えているのかわからないな。

 ハパリ―パは、また「空からニンゲンが降ってきた!」とメギストリスを走り回った。

     ******

 ハパリーパがメギストリスのあちこちに声をかけて、花壇のところに戻ると、まだ花壇の真ん中に人間の少女が倒れていた。
 「目、覚まさないの?」
 遠巻きに見ていたプクリポの一人に声をかけると、「うん、死んじゃってるのかな」と返ってきた。
 どこから降ってきたのかは知らないが、結構な高さから落ちたはずだ。
 死んじゃっていても不思議はない。

 皆考えることは同じのようで、花壇に入って少女の安否を確かめる者はひとりもおらず、少女の周りでプクリポたちが半径3メートルの円を作っていた。

 「ちょっと通して」
 後ろにいたのはプルリィで、僕の隣を通り過ぎるとまっすぐに少女の方へと歩いて行った。
 
 「お、おいプルリィ」
 慌てて声をかけるも、プルリィは僕のことなんかまるっきり無視をして少女の頭近くに座った。

 「生きてるよ。」
 プルリィがはっきりとそう言った。
 少女へ視線をうつすと、言われてみればかすかに胸が上下しているような気がする。
 年は、16か17歳くらいか。

 「ねえ」
 プルリィが言った。
 「見てるんならさ、運ぶの手伝ってよ。そこの宿屋に移そう。ここにこのまま寝かしとくのは可哀そうでしょ?」
 その声が自分に向けられていると気づくまでに、少し時間がかかった。
 野次馬、と言われた気がした。
 実際その通りだったので、言い返すことはできなかった。

 プルリィと、あと何人かのプクリポで少女を宿屋へと運んだ。

 宿屋の主人は言い顔をしなかったが、プルリィが一泊分の代金を立て替え、しぶしぶ了承していた。
 いったい、プルリィはどうしてこんなにお金をもっているんだろう。

 「ハパリーパ」
 急に名前を呼ばれてどきっとすると、プルリィは神父を呼んできて、と言った。
 怪我をしていないか見てもらうためだ。

 どうして僕がパシリみたいなこと、と思ったが、少女をここまで運ぼうと提案したのも、怪我の心配をしたのもプルリィだったので、何も言えない。
 僕は宿屋を出て、神父さんを呼びに行った。





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